FC2ブログ

ルシファインLV(ラブ) 第2話

ルシファインLV(ラブ)
第2話「涙」


愛野 光太(あいの こうた)=ルシファインLV(ラブ)
古井村 優奈(こいむら ゆな)


地底国タリスマン
 皇帝デモネス

古井村奈江
ルブ博士
大宮アルシャ

謎の少女
謎の男
阿久津ゴウ=ルシファインMZ(マズ) 登場



◆暗闇
 闇の中を幼い愛野光太が走っている。
 だが走っても走っても、ゴールは見えない。
光太「おとうさーん!ひとみー?どこー?」
 やがて人の声が聞こえはじめる
光太「誰か、そこにいるの・・・?」
 ざわざわとした声がはっきり聞こえだす。
男「鬼の子だ・・・」
女「悪魔よ・・・」
子供「きもちわるい・・・」
男「人間じゃないらしいよ・・・」
光太「ぼ、ボクは人間だよ!」
老人「あんな長い耳と翠(みどり)の目をしたのは人間じゃねえ!」
女「あの子と遊んじゃいけません!」
男の子「呪いがうつるぞー!」
男「あっちいけ、バケモノ!」 
 その声に、どこからともなく石が光太に投げつけられる。
光太「いたい、やめてようぅ・・・」
男「うるさい疫病神!」
老婆「あんな男と一緒になったからあの子は・・・」
老人「おまえがうまれたからおまえの母親はしんだんだ!」
光太「ち、ちがう・・・」
女「この町からでてって!」
「でていけ!」
「鬼の子め!」
「あくま!」
 等々罵倒される光太。
光太「う・・・うわあぁぁあん!」
 光太は逃げ出す。
「でていけ!」
「悪魔め!」
 逃げながらも次々と罵倒され、石が当たる。
光太「たすけて・・・たすけて・・・!」
 光太が無我夢中で走ると、目の前にルシファインLV(ラブ)の姿が見える。
光太「ら・・・LVユニット?」
LV「・・・」
 ルシファインLVは無言で剣を取り出し、光太にむける。
光太「や、やめてー!」
 ルシファインLV、剣を振り下ろす。

◆サブタイトル
ナレーション「涙」

◆古井村家・光太の部屋
 古井村邸に新しくできた光太の部屋。
 まだ昨夜きたばかりなので殺風景である。
光太「うああぁぁぁ!」
 光太はとび起きる。
 すごい汗である。
光太「ゆ・・・夢か・・・」
 そして見慣れない部屋をみまわす。
光太「・・・そういえば、昨日から僕は・・・」
<<コンコン>>
 誰かがドアをノックする。
光太「はい?」
優奈の声「愛野くん?朝ごはんの時間だよー」
光太「あ、はい。わかりました」
優奈の声「はやくおりてきてねー」
 廊下から優奈のスリッパが遠ざかって、階段を下りる音がきこえる。
光太「・・・さて」
 呼吸を整え、ベッドから出る。

◆リビング
 リビングのテーブルの上には2人分の朝食が並べられている。
 メニューは、トーストとハムエッグとサラダ、それにカフェオレ。
 椅子に座って光太を待つ優奈と奈江。
光太「おはようございます」
 そこに着替えた光太がやってくる。
奈江「おはよう光太くん」
優奈「おはよう、愛野くん」
 優奈はトーストにママレードをたっぷりとつけてかじる。
光太「おはようございます奈江さん、古井村さん」
優奈「ママレードおいしー」
 優奈はママレードトーストがおきにいりなのか、顔がほころんでいる。
 光太は頭をさげて席に着く。
 普段は父・雄三の場所なのだが、雄三はすでに仕事にいったため光太が座ることに。
奈江「ごめんね、光太くんの椅子がまだなくって」
光太「いえ、大丈夫です」
 光太、頭を下げて
光太「いただきます」
奈江「明日、お父さんがお休みだから、一緒にホームセンターにいって、
 光太くんの椅子をかってきましょうね」
光太「あまり気にしないでください、奈江さん」
奈江「そういうわけにもいかないでしょう」
優奈「あ、そういえば・・・」
 優奈は指についたママレードをなめて
奈江「優奈、行儀悪いわよ」
優奈「はーい。それよりも、ちょっと思ったんだけど、愛野くん?」
光太「どうかしました?古井村さん」
優奈「それ。ママのことは『奈江さん』で、わたしのことは『古井村さん』なんだ?」
奈江「ああ、そういえばそうねえ」
光太「あ・・・」
優奈「うち、みんな古井村なんですけどー」
奈江「そうよねえ」
光太「ああ~・・・」
優奈「私のことも優奈でいいよ?」
光太「え、でも・・・」
優奈「いいから、いってみて?」
 光太は奈江に助けを求める視線を送るが、奈江は微笑むだけ。
光太「・・・・・・ゆ、優奈さん・・・」
 言いながら顔が赤くなり、あわててトーストをかじる。
優奈「はい、よくできました」
 とにっこりになる優奈。
光太「すみません、やっぱり古井村さんで・・・」
優奈「えー。ぶーぶー」
 くすくす笑いながら奈江は
奈江「それをいったら、優奈だって、光太くんってよんであげないと、ねえ?」
 と言い出す。
優奈「へ!?わたし!?」
奈江「そうよー。光太くんにだけ名前呼ばせて、自分は『愛野くん』っていうのはどうなの?」
光太「そういえば・・・」
優奈「だ、だって、うちはみんな古井村ですし!パパとママのことは名前で呼ぶのに、
 私だけ『古井村さん』っていうのもおかしいですし?」
奈江「なーんだ、さびしかったのね」
優奈「ち、ちっがーう!」
 親子のやりとりを見て光太は
光太(m)「奈江さんすごいな・・・。・・・でも、こういうやりとり、なつかしい・・・」
 昔を思い出してうつむく光太。
 奈江はそんな光太の雰囲気を察して、
奈江「そうだ、ところで光太くん、このあたりのことわかる?」
 と、話題をかえる。
光太「あ・・・。いいえ、昨日きたばかりですし・・・」
奈江「じゃあ、今から優奈に案内させましょうか」
優奈「ちょっと、なに急に!」
奈江「どうせあんた土曜日で学校もお休みだし暇でしょ?案内してあげなさい」
優奈「ひ、ひまじゃないですし?いろいろやることありますし?」
奈江「たとえば?」
優奈「(目が泳ぎ)たとえば・・・たとえば・・・ど、読書・・・とか?」
奈江「まんがでしょ?」
優奈「ぐぬぬ・・・」
 いい言い訳が見つからない。
奈江「はい、けってーい!」
優奈「しょうがないなあ・・・」
光太「いえ、悪いですし。僕なら一人で大丈夫ですから・・・」
 遠慮がちな光太を見て優奈
優奈「よし、いこうか、愛野くん」
 と、立ち上がる。
光太「え」
優奈「いいからいいから!」
奈江「いってらっしゃい~」
 笑顔で手を振る奈江。

◆商店街
 優奈に街中を案内される光太。
 魚屋の横を通ったときに
魚や「お、古井村さんとこの優奈っぺじゃねえか」
 と、魚屋のおっちゃんに呼びとめられる。
優奈「おじさん、こんにちはー。もう、その呼び方やめてよー!」
魚屋「どしたい、(光太に気づき)お、兄ちゃん、初めて見る顔だな」
光太「は、はじめまして、愛野光太です」
 と、頭を下げる。
魚屋「おう、よろしくな!ふたりで歩いてるのか・・・(ピーンときた)デートか優奈っぺ!?」
優奈「は、はあ!?(顔が真っ赤になる)ち、ちがうから!この人は同居人で!」
魚屋「同居!もう結婚前提か!」
 あきらかにからかっている魚屋のおじさん。
優奈「なにいってんのよ、おじさんってば、やだもー!」
 からかうおじさんとノリでつきあう優奈。
光太「いえ、違いますよ」
 だが光太は寂しげに微笑み否定をする。
光太「ボクなんかが古井村さんとデートだなんて、そんな、悪いですよ」
 その言葉に場の空気がさめる。
優奈「え・・・」
魚屋「そ、そうかい・・・?」
 魚屋のおじさんは(やっちまった)という顔。
 そして優奈はなんかその言葉に面白くない。
優奈「じゃあ、おじさん、私たちいくからね、(光太に)いこう!」
 優奈は光太の腕をつかみ歩いていく。
魚屋「あちゃ~・・・。まずったなこりゃ・・・」
 おじさんは困惑して頭をかく。

◆砂浜
 歩いて30分ほどに砂浜もあり、サーフィンする人や散歩の人とかがいる。
 優奈は光太の腕をひっぱったまま人気の少ない場所まで歩いてくる。
光太「古井村さん・・・あの・・・?」
 優奈は足を止めて
優奈「ボクなんかじゃ悪いって、どういう意味?」
 と、光太に聞く。
光太「え・・・?」
優奈「今朝もだけど、なんでそんないいかたなの?
 何をそんなに遠慮してるの?」
光太「それは・・・」
優奈「愛野くん、自分に自信ないの?」
光太「・・・」
優奈「なんで?」
光太「古井村さん、ボクの見た目をどう・・・思いますか?」
 優奈が光太をみると、光太の耳が普通の人より長く、さらに瞳は深い翠の色をしている。
優奈「ちょっと耳が長いかなっていうのと、目が緑っぽいなぁってくらい?」 
 <鬼の子だ>
 <気持ち悪い>
 そんな声を思い出して光太はうつむく。
光太「・・・やっぱり、気持ち悪いですよね・・・」
優奈「へ?そんなこと言ってないよ?ファンタジー映画にでてくる妖精みたいできれいだとおもうけど」
 光太ははっとして顔をあげて優奈を見る。
光太「きれ・・・い・・・?」
優奈「うん、そうおもうけど?」
光太「うそ・・・だって、みんなずっと・・・僕をみる人たちは、ずっと、気持ち悪いって・・・」
 思わず耳に手をやる光太の目に涙が。
優奈「えー!?誰がそんなことを・・・」
光太「ずっと・・・言われ続けて・・・」
優奈「昔、そのことでいやなことあったの・・・?」
光太「・・・」

◆回想1
「でていけ!」
「悪魔め!」
 人々から次々と罵倒され、石が投げられる。
光太「たすけて・・・たすけて・・・!」

◆回想2
 中学2年のころ。
 校舎裏で、男子生徒数人になぐられている光太。
生徒A「おら!」
生徒B「うぜえんだよ、オニ野郎!」
生徒C「鬼の力だしてみろよ!」
 やられるがままの光太が倒れこむ。
光太「うっ・・・」
生徒A「まだおねんねにははやいぜ」
 といいながら生徒Aは光太の腹を蹴る。
光太「ぐふっ!」
生徒B「なんでおまえみたいのにあんな美少女のおさななじみと妹がいんだよー!」
生徒C「大宮か、あれもオニだってけど、たしかにイケてるよな」
生徒D「こいつの目の前で大宮をやっちゃう?」
 はっとなる光太。
光太「やめろ・・・それだけは・・・」
生徒C「うるせえんだよ!」
 他の生徒もうずくまる光太を蹴る。
生徒A「おい、大宮つれてこいよ」
生徒D「わかった!」
 生徒Dは走っていく。
光太「やめろ・・・」
 光太はこぶしを握る。
 数分後、生徒Dが大宮アルシャを連れてくる。
光太「アルシャ・・・!にげろ・・・!」
アルシャ「光太君!? これってどういう・・・」
 うずくまっている光太と暴行を加えている生徒たちを交互に見る。
 生徒たちはいやらしい微笑みをうかべる。
 そしてアルシャは後にいた生徒Dにはがいじめにされる!
アルシャ「きゃ!?な・・・なに・・・?」
生徒A「いまから、こいつ(光太)の前で、おまえをいただいちゃいまーす(笑)」
アルシャ「ひっ?・・・はなして、光太くん、たすけて!」
生徒B「むだだよー。こいつは当分おきれないし」
生徒D「おれたちと楽しいことしようぜー(笑)」
アルシャ「いや!光太くん!光太くん!」
 アルシャはもがくが、女子の力で男子生徒のはがいじめからのがれられるわけもなく。
アシャ「いや・・・やめて・・・!いやああぁぁあl!」
 アルシャは恐怖に叫ぶ。
光太「!」
 光太が目を見開く。
生徒C「誰からいく?」
 4人はオニと呼ばれた光太やアルシャよりもよほどオニのようなやつらである。
光太「・・・もう・・・許せない・・・」
 光太の声がいつもより低い。
生徒A「なんだよ、まだやるのかよ!」
 光太はゆらりと立ち上がって
光太「ラブ・・・セッター・・・」
 光太は怒りにルシファインLVに変身してしまう。
LV「アルシャに手をだしたら・・・ただじゃおかない・・・」
 とLソードをとりだし、生徒たちの前に剣先をむける。
生徒A「ひぃっ!?」
生徒B「ほ、ほんとうに鬼になった!」
生徒C「やべえよ・・・にげようぜ!」
生徒D「・・・うわああぁぁぁ」
 一目散に逃げる生徒たち。
 ルシファインLVは光太に戻る。
アルシャ「光太くん・・・」
光太「アルシャ、無事・・・?」
アルシャ「うん・・・光太くんが守ってくれたから・・・」
光太「よかった・・・」
アルシャ「でも、LVユニットを使ったら、光太くんは余計みんなに・・・」
光太「いいんだ・・・アルシャが無事なら・・・」
アルシャ「ごめんね、ごめんね、光太くん・・・」
 空は急にくもりだし、光太とアルシャは雨にぬれたまま、ふたりで抱きしめあって泣く。
 画面暗転。

◆回想3
 地上人に迫害される毎日。
 そんな暮らしに嫌気がさし、愛野家やアルシャの家とは別行動したいという少年がいた。
少年「ボクはもうこんな生活いやだ!こんななら、地底国のほうがましだ!」
光太の父・ルブ博士「ゴウくん!」
ゴウ「ボクは、地底国でなりあがってやる!」
光太「やめなよ!地底国なんて、それこそ地獄だ!」
ゴウ「うるさい!」
 光太たちの説得もふりきり、闇夜に消えたゴウ。

◆砂浜
 光太の過去を聞いて優奈は困惑。
優奈「え、ちょ、ちょっとまって・・・それじゃ、ゆうべのって、まさか・・・」
 答えあぐねている光太。
光太「そ、それは・・・」
優奈「愛野くんが、ルシファイン・・・なの?」
 光太がなにもいえないでいると
光太「そ・・・それは・・・」
 背後に青年が歩いてくる。
声「ひさしぶりだなあ、光太」
 その声に光太と優奈が振り向くと、
 それは光太にとってはわすれられない、先ほどの話にでたゴウであった。
光太「ま、まさか・・・おまえは・・・」
声「そう、まさかだよ」
光太「ゴウ・・・。阿久津ゴウ・・・か」
ゴウ「ひさしぶりだな、光太・・・」
光太「きみはたしか、地底国に・・・」
ゴウ「ああ、そうさ。そして、こんな力をもらったぜ?」
光太「ちから・・・?」
ゴウ「マーズセッター!」
 ゴウがさけぶと、その姿が緑と銀のルシファインMZ(マズ)にかわる!
MZ「みたか・・・?オレはついになりあがれたんだよ、光太」
光太「それは・・・ルシファインMZ・・・」
優奈「な、なんで??愛野くんの昔なじみがルシファイン!?」
 ルシファインMZを見ておどろく優奈。
MZ「きみはなにもしらないんだね。教えてあげようか」
光太「よせ・・・」
MZ「愛野光太は、地底人の父と地上人の母の間にできた子供なんだよ」
優奈「え・・・?」
光太「よせ・・・!」
MZ「そして、そのせいでよく地上人から迫害をうけていたものさ・・・なあ?」
光太「やめろおおぉぉ!」
 光太はルシファインMZに向かっていくが、すぐによけられる。
MZ「そして、地底国からも疎まれている子なんだよ、おまえは・・・」
光太「だまれえぇぇぇ!」
 光太は拳を振り上げるが、ルシファインMZは軽く手の平でうけとめる。
光太「ゴウ!」
MZ「ルシファインLVになれよ、光太。これじゃ勝てないってわかってんだろ?」
光太「くっ!」
MZ「ルシファインの姿を彼女にみられたくないか?ん?」
 ルシファインMZは光太を放す。
優奈「愛野くん!」
 優奈は光太に声をかけるが
光太「ダメだ!古井村さんははやくにげて!」
 その声にビクっとなる優奈。
優奈「愛野くん・・・?」
MZ「なあ、光太、地底国にこないか?」
光太「なに?」
MZ「おまえの妹、瞳はいま地底国にいる。アルシャもだ」
光太「瞳とアルシャが・・・いきている?」
MZ「そうだ。一緒にこい、光太」
光太「・・・」
MZ「どうせ地上人なんて、自分と少しでも違う者は認めたりしないんだ」
光太「・・・」
MZ「忘れてないだろう?どれだけ迫害をうけてきたか」
光太「ああ・・・」
 ルシファインMZの言葉によって、気持ちが揺らぐ光太。
MZ「さあ、光太・・・」
 ルシファインMZの両目(催眠装置)が妖しく光る。
 その光る瞳をみてしまった光太。
MZ「ワナにはめられ、なにかあるとすぐ俺たちのせいにされ、石をなげつけられたよなあ」
光太「・・・」
MZ「鬼の子、疫病神、死ね、こんなことを毎日のようにいわれてたよなあ・・・」
光太「・・・ああ」
MZ「わかるか?オレが地底国にいった理由が・・・」
光太「・・・わからなくも・・・ない・・・」
MZ「おまえだって、本当はわかってるんだろう?」
光太「・・・地上人には、ずっときらわれてたよ・・・君がいなくなったあとも・・・」
MZ「そうだろう・・・?」
優奈「!」
優奈(m)「愛野くん・・・」
 遠くにいる優奈はそれをきいて、光太に対し複雑な心境になる。
MZ「地底国に来てみんなで暮らさないか、光太」
光太「僕が地底国に・・・?」
MZ「そうだ、今ならやりなおせる・・・」
 催眠装置の罠にかかってしまう。
光太「ぼ・・・ぼくは・・・」
MZ「地底国で幸せになろうよ・・・」
 ルシファインMZの瞳がさらに妖しくひかる!
光太「地底国で・・・しあわせに・・・」
MZ「そうだ、ボクと一緒に来いよ・・・」
光太「ボクは・・・」
MZ「光太、ぼく、瞳、アルシャの4人で、地底国でやりなおそうよ・・・」
 光太が催眠術にかけられそうになる。
優奈「だめーー!愛野くん!」
 思いっきり叫ぶ優奈。
光太「!?古井村さん・・・?ぼ、ボクは・・・」
 その声に、光太はルシファインMZの催眠術がとけ、我にかえる。
優奈「愛野くんは、光太くんは!大事なうちの同居人なんだから!」
 思いっきり「光太」と叫ぶ優奈。
MZ「チッ。うるさい女だ。もう少しだったのに・・・」
 ルシファインMZは光太からはなれ、Mソードをかまえて優奈の方に歩いていく。
優奈「な、なんか昨日もこんなことが・・・」
MZ「小娘、邪魔だよ。しね」
 リシファインMZがMソードを振り上げようとした瞬間。
光太「!」
 光太の脳裏に、優奈とアルシャが重なる。
光太「ラーブセッター!」
 光太は走りながら光に包まれてルシファインLVに変身。
ナレーション「愛野光太は、わずか0.05秒で、[[rb:LV > ラブ]]ユニットを装着し、
 ルシファインLVにラブセッターするのだ!」
 優奈を守るためにルシファインMZの前に立ちはだかり、LソードでMソードを受ける。
LV「彼女は・・・やらせない・・・!」
優奈「愛野くん・・・やっぱり」
LV「黙っててごめん・・・」
MZ「ついに変身したか、光太、いや、ルシファインLV!」
LV「ゴウ、僕は地底国にはいかない。地上にだって優しい人はいる!
 それにボクは、父さんの研究成果であるルシファインを悪用する地底国を許さない!」
MZ「そうか。ならば、決着をつけよう!」
 上にジャンプするルシファインMZ。
LV「とう!」
 ルシファインLVも上にジャンプする。
 空中でぶつかり合うふたりのルシファイン。
 だが、スピードではルシファインMZの方が上である。
LV「はやい!」
MZ「当然だろ?おまえも知っているはずだ。MZユニットはルシファイン中一番の速さだということを!」
LV「でも、まけられない!」
MZ「甘い!」
 ルシファインMZの速さにおいつけないルシファインLVは徐々に防戦一方になっていく。
LV「く・・・!ファスニックウェ-ブ!」
 右腕から衝撃波・ファスニックウェーブを放つが簡単によけられる。
MZ「そんなスピードじゃ、あたらないよ!」
LV「くっ・・・」
MZ「今度はこちらからだ!マルスニックショット!」
LV「ぐあああぁぁぁ!」
 ルシファインMZの右腕から放たれる衝撃波マルスニックショットはルシファインLVに命中し、
 その衝撃は地上にいる優奈にもおよぶ!
優奈「・・・きゃあ!!」
 衝撃で数メートル吹き飛ばされる優奈。
LV「ゆ、優奈さん!?」
 うつぶせに倒れている優奈の元にとんでいき、体を抱き起こす。
LV「優奈さん!優奈さん!!」
優奈「愛野・・・くん・・・」
LV「優奈さん!」
優奈「愛野くん・・・。私の名前、よべるようになったね」
LV「ごめんなさい・・・!ボクのせいで・・・。ボクとかかわったせいで・・・」
優奈「愛野くん・・・?」
LV「ごめん・・・ボクはやはり、鬼の子供なんだ・・・」
優奈「こら」
 優奈はパニックになってるルシファインLVの仮面の頬を両手でペチンとはさむ。
LV「ゆ、優奈さん・・・?」
優奈「これはあなたのせいじゃないよ」
LV「で、でも」
優奈「昨日の夜、愛野くんが、置き忘れてた荷物をもってきてくれたことに違和感あったけど、
 あなたがあのときのルシファインだったなら納得だよ」
LV「優奈さん・・・」
優奈「ありがとう、ルシファインLV」
 優奈はそう言って微笑む。
 それは、光太がルシファインとなって初めて感謝の言葉をいわれた瞬間だった・・・。
LV(m)「・・・この人は、いままでの人とは、違うんだ・・・」
LV「・・・ありがとう・・・」
MZ「おいおい、なに戦闘中にいちゃついてるわけ?」
 後ろで待ってるルシファインMZ。
LV「優奈さん・・・はなれてて」
 ルシファインLVは、優奈を起こし、立たせる。
優奈「うん・・・まけないで、『光太くん』」
 優奈は光太を改めて名前で呼び、走って距離をとる。
LV「ゴウ・・・。このまま地底国にもどってくれないか?」
MZ「そんなことができると思うか?」
LV「だよね・・・。ならば、もう迷わない。きみを敵として、倒す!」
MZ「できるのか、おまえに?」
LV「やるさ」
 ルシファインLVは先端がドリルになっている槍・Lランサーをかまえる。
MZ「おもしろい」
 ルシファインMZはMソードをかまえる。
 ふたたび、空に舞う両者。
MZ「さあ、やってみろよ!どうせできないだろうけどね!」
LV「Lランサー・スパイラル!」
MZ「な、なにっ!?」
 Lランサーでベルトを貫かれるルシファインMZ。
MZ「そんな・・・幼馴染みの俺をやるなんて・・・やっぱり、おまえは・・・鬼の子・・・だ」
 着地するルシファインLV。
 MZユニットは空中で爆発してしまう。
LV「ごめん・・・ゴウ・・・」
 ルシファインLVは光太の姿に戻るが、光太は無念さで砂浜をこぶしで殴る。
光太「ぐ・・・くうう・・・・」
優奈「光太くん・・・」
 そんな光太にただよりそうしかできない優奈。

◆地底国・謁見の間
 皇帝の前にひざまずく男と少女キザイア。
キザイア「陛下、私にルシファインLV抹殺の許可をください!どうしても父の
 あだ討ちをしたいのです!」
 少女は皇帝陛下に直訴する。
男「陛下。キザイアに、私の開発した鎧を持たせます。その鎧で・・・!」
皇帝「よかろう、行け、キザイアよ!」
キザイア「はっ、かならずや、父ジュリー・・・いえ、ルシファインJPの
 敵はとります!」
 キザイアの目がもえる。
 その横でニヤっと笑う男・・・。


第2話・おわり