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ミニブログ劇場4

今日は、特に書く事ないんです。今週末にはまた「フィギュメイト」が来るので…。
 そういえばサークル用に「仮面ライダークウガ」と「アギト」を書いてみたのですが、細かいところが難しいですね~。これから「龍騎」と「555」も描く予定なんですが…イラスト描き泣かせですね…この人たち。


 そういえば、アギトとクウガの資料を探している時に、2001年の「ドリマガ」を発見。なにげなく読んだら「井上直美」さんの記事が載ってました…。ん?いのうえなおみって…四葉さん役の「井ノ上ナオミ」さんじゃん!?は~。あの頃はまさかこの人が四葉さんになるなんて思わなかった。(当たり前)


君の笑顔はレインボー!

第4話

その1
 僕の名前は、天道忍。
 今日からスーパーでアルバイトすることになった。
 なぜかというと、両親が小遣いUPを認めてくれないからだ。
 喫茶店の手伝いは、家の手伝いだからお金にはならないし…。
 いくら、お店を継ぐ夢があるからって、それとこれとは大違いだ。
 いまどき、月1,000円の小遣いの高校生がいる?
 それを抗議したら
「じゃあ、アルバイトでもするんだな!」
 と言われた。
 で、今日からこのスーパーで働くことに…。
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 現在、午後6時半。バイトに入ったのが午後4時だから、あと30分で終わりだ。
 そんな事を思いながら商品を棚に並べていたら、
「あ…あれ?天道さん…ですか…?」
 と、声をかけられた。
 振り返ってみると、買い物籠を持った桜井さん(妹)だった。
「あ、桜井さん」
「ど…どうして?…ここでアルバイトを、始めたんですか?」
「うん。そう。桜井さんは夕飯の買い物?」
「は、はい…」
「でも、桜井さんのアパートからは遠くない?ここ」
「あ、今日は、特売だから…」
「特売?そんなんでこっちまで来るの?」
「そんなんで?」
 僕の言葉に、桜井さんの瞳の色が変わる。
「と…と…、特売をなめてはいけません!たとえ1円でも安いほうがいいじゃないですか!」
「え?え?」
「いいですか!?1円を笑うものは1円に泣くんです!」
 握りこぶしで熱弁する桜井さん。こんな桜井さん、初めて見た…。
「…はあ…」
「例えば、このお味噌、向こうのスーパーでは398円(税別)ですが、ここでは本日限り348円(税別)です。50円お得です。それが二つだと、100円の差ですよ?100円ですよ、100円!」
「…はあ…」
「それがほぼ毎日。1日100円得したとして、1か月だと約三千円、さ・ん・ぜ・ん・え・んですよ!」
「…3千円…。それは、すごい差だね…」
 3000円の言葉に急に現実味が・・・。僕の小遣い3か月分だよ。
「そうでしょ~?」
 ふと、我に返る桜井さん。
「あ…す、すみません!私ったら…」
「いやいや、勉強になったよ。そんな注意して買い物とかしたことなかったから」
「そ、そうですか…?」
 桜井さんは、ほっとしたようだった。
「こら、新入り、サボってんなよ!?」
 いけない、バイトの先輩に注意されちゃったよ…。
「は~い。すみませ~ん」
「あ、じゃあ、失礼します…」
 桜井さんは、行こうとする。
「…そういえば、先生は一緒じゃないの?」
 僕は、作業しながら尋ねた。
「え?…あ、はい。今日は私が夕食当番ですから」
「そうなんだ」
 桜井さん一人で夜道は危険な気がする・・・。
 送っていこうかな。
「あのさ」
「はい?」
「あと30分でバイトあがるから、送っていくよ?」
「え?」
「迷惑じゃなかったら…だけど」
「め…めめめ…迷惑だなんて、と、ととと、とんでもないです!」
「じゃ、レジ終わったら、ここの本屋ででも待ってて?」
「はい」
 桜井さんは嬉しそうだ。
「じゃあ、あとで」
「はい!」

その2
 スーパーの本屋で待っていた桜井さん。
 立ち読みしてればいいのに、できないらしい。
 本屋をうろうろしてるだけの方が、怪しいと思われるんじゃないだろうか・・・。
 …まあ、それも彼女らしい…かな?
 そのうち、僕の姿に気づいて、小走りでやってくる。
「あ、おつかれさまです」
「いえいえ。じゃ、行きますか」
「はい、お願いします…」
 並んで歩く、僕と桜井さん。
  ・
  ・
  ・
 わ…話題が…。話が続かないです…。
 先生がいたら、一人でベラベラと、どうでもいいことでもしゃべるんだろうけど~。
 そういえば、先生と桜井さん、2人暮らしって、なんでだろう?
 思いきって、僕はふとその事を聞いてみることにした。
「ねえ?桜井さん?」
「は、はい?なんでしょう?」
「どうして、先生と2人暮らししてるの?」
「……」
 桜井さんはうつむいてしまった。聞くんじゃなかった…か?
「あ…言いたくないんなら、いいけど…」
「…あの…私…お姉ちゃんとは、本当の姉妹じゃないんです…。それに、私の両親も…いないんです」
「え?」
「…いえ、正確には、いるんですけど…離婚してて…」
「…」
「…私をどちらが引き取るかでモメて…」
「どちらも自分が育てる、って?」
 桜井さんは、首を横に振る。
「そういう両親だったら…きっと今、お姉ちゃんと一緒に暮らしてないんでしょうね…」
「え…?」

回想(真理視点)
 小学2年生(8歳)だった私は、物陰から見てました。
 数ヶ月間、ずっと離婚の話をしていたけど…私の存在がネックだったみたいで…。
 父は母に…。
「お前が母親なんだから、お前が育てろ」
 って言いました。
 そういわれた母も
「嫌よ!私にだって私の人生があるのよ。…なんで子育てだけで人生終えなきゃいけないのよ」
「それでも君は母親か!?」
「アナタだって、こんな時ばかりエラそうに!」
 と、言い争っていました…。
 私は…要らない子供なんだ…。
 そう思ったら、悲しくなって嫌になって、気が付いたら私は家を飛び出していました。
 玄関を出たら、当時、近所に住んでいた従姉妹の未瑠姉さん(当時15歳)にぶつかって…。
「きゃ!」
「きゃ!…ととと……良かった~豆腐は無事ね…あれ?」
 未瑠姉さんが私に気づき…。
「あれ~?どうしたの?真理?なんで泣いてるの?」
 未瑠姉さんは、そう言って優しく私の頭をなでてくれました。
 その手が暖かくて…私は泣いてすがりました。
「うわ~~~ん!お姉ちゃ~~ん!」
「ど、どうしたの?なにかあったの?」
「私、要らない子なの…?パパとママの子供じゃいけないの…?」
「なにを言って…」
 そういった未瑠姉さんが、耳をすませると、両親のケンカが、玄関まで聞こえてきました。
 お姉ちゃんは私の顔をのぞきこんで…。
「パパとママが、なんか言ったの?」
「パパもママも…私を育てたくないって…。そっちがそだてろって、ケンカしてるの…」
 泣きながらなんとかそれだけ答えました。
「あの人たちったら…!」
 未瑠姉さんは、豆腐の入った桶を持って、家の中に走って行き…。
 そして口論してる両親に向かって…。

バッシャ~~ン!

 豆腐と、その水をぶっかけました…。
「おじさんもおばさんも、なにバカやってんのよ!少しは真理の気持ちも考えなさいよ!」
「未瑠ちゃん…」
「だから、こうやって話し合ってるんじゃない」
「あんなの話し合いじゃないわ!なすりつけあいっていうのよ!
 二人がそんなことを言ってるのを見たら、真理がどう思うかわかってんの?」
 追いついた私は…ずっと、未瑠姉さんの袖を握っていました…。
「しかたないだろう!」
「未瑠ちゃんには関係ないでしょう!?さあ、真理、お父さんと一緒に行きなさい?」
「真理、ママと一緒の方がいいだろう?」
「ふざけないで!」
 ・
 ・
 ・
 又言い合いを始める両親。未瑠お姉ちゃんは床に鍋を叩きつけ…。

ガッシャ~ン!

 その音に黙る両親…。そしてお姉ちゃんが…。
「もういいわ!真理は、私の妹にする!家で育てる!それなら文句ないでしょ!?」
「か、勝手なことを言わないでよ!?」
「勝手なのはお互い様でしょ?おばさん」
 未瑠姉さんは、服のポケットから携帯電話を取り出して、どこかに電話をはじめました。
「もしもし…母さん。いま?真理んトコ。母さん、ちょっと来てくれる?父さんもいたら一緒に。大事な話があるの。…そう…。じゃ、待ってる」
 携帯の電源を切り、ポケットにしまう。
 そして未瑠ねえさんは、私に…。
「いい?ちゃんと話し合うわよ…。真理にとって、どうすることが幸せなのか…」
 と、優しい笑顔で言ってくれました。

その3
 夜道を歩く忍と真理。
「…それで私は桜井家に養女になって、未瑠姉さんと姉妹になれたんです。今は、家からだと学校まで遠いので、お姉ちゃんと住んでるんですよ」
 真理ちゃんは、笑顔でそう話してくれた…。
「ごめん…。僕…きいちゃいけなかった…」
「いいえ。確かに両親は私にとっていい両親じゃなかったけれど、でも両親のおかげで私があるのですし、それに、お姉ちゃんのおかげで、今は毎日楽しいですから」
「…そうか…」
 話をしているうちに、桜井さんの家に着いた。
「ただいま~」
 と、桜井さんがドアを開けたら、先生が出てきた。
「おそ~い!おなかペコペコぷ~よ!?」
「ごめんね~、おねえちゃん」
「あら?天道くん?なんで?」
「こんばんわ、先生」
「はは~~~ん。もしかして、二人でデートしてたんでしょう~!お姉ちゃんをほっといて」
「な、ななな…何言ってるのよ~!」
「(オヤジっぽく)ねえ?天道クン、どこまで行ったの~?」
「どこまでって…どこへも…」
「な~に~?こんな可愛い娘と一緒だったのに、愛の語らいもないの~?」
「愛って…。先生、酔ってます?」
「酔ってないよ~。さあ、白状しなさい?」
「…桜井さん…」
「…もう、お姉ちゃん、夕飯抜き!」
「ええ~!?そんな~~!」
「あは…アハハ…」
 確かに、この先生と一緒なら、楽しいだろうな…。
 桜井さん、いい義姉を持ったね…。
 
 つづく