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超勇者ガイマリラン第1話その1

超勇者ガイマリラン
第1話「誕生、超勇者」

登場人物
 赤い勇者ガイ・天堂忍…高校2年
 蒼い勇者マリ・瀬川真理…高校2年
 翠の勇者ラン・アンソニー・ランドル…高校2年

 犬石リナ
 天空の女神ミルフィーユ

 番台由美…高校1年。忍のガールフレンド。

 メオット星人・カーズン
 メオット星人・シャラン

 人食い怪獣リングース

 天堂輝子(忍の母)

主題歌「ガイマリラン」
作詞・結城小太郎

◆ガイ・ガイ・ガイ!
 マリ・マリ・マリ!
 ラン・ラン・ラン!
3人揃ってガイマリラン!
僕らの地球が大ピンチ
邪悪な影が狙ってる
飛び出そうぜ 走り出せ
戦いはこれからさ レッツゴー!
(ガイ)大空はすんで
(マリ)海原は青く
(ラン)大地は緑豊かに輝く!
◆くりかえし
3人揃ってガイマリラン!

僕らの平和を引き裂く
侵略者の爪あと
逃げ出すな ひるむな
チャンスはきっとくる カモン!
(ガイ)大空の光
(マリ)海原のしぶき
(ラン)大地の優しさ感じて
◆くりかえし
3体合体ガイマリラン!

◆くりかえし
3つの力でガイマリラン!


追記にて~




第1話「誕生、超勇者」

◆宇宙
 地球に向かい、一隻の宇宙船が飛んで来る。
 その宇宙船から2つの物体が地球に潜入する。

◆工事現場
 早朝の工事現場のど真ん中に、隕石が落ちてきたような深い穴があいている。
 穴を発見する作業員。
作業員「なんだ?この穴…」
 と、穴を覗くと、穴からムチのような物が作業員の身体に絡み付く。
作業員「な…なんだ?うわあっ!」
 それに引きずられ、穴に落ちていく作業員。
作業員の悲鳴「ぎゃああぁっ!」
 穴から作業員の服だけが吐き出される。
笑い声「グフフフ……」

◆天空城・女神の間
 水晶で、地上を監視する女神。
女神「もうすぐ…超勇者が覚醒する……」
 強い風が長い髪を揺らす。

◆喫茶パステル
 店を手伝いながらテレビ(2時台のワイドショー)を見ている天堂忍と母・輝子。
 テレビの画面には
 「服だけ残して行方不明!現代の神隠しか!?」
 の文字が映っている。
レポーターの声「一体、作業員はどこへ行ってしまったのでしょうか?」
 レポーターは眉間にしわをよせてレポートしている。
輝子「変な事件ねえ…いまどき神隠しだなんて…」
忍 「本当だね…」
 その時、お店の電話が鳴る。
忍 「あ、俺がとるよ」
 忍は電話をとる。
忍 「はい、喫茶パステルです…なんだ、由美か…ウン…ああ…明日は暇だよ…
 わかったよ、じゃ、11時に駅のいつもの所で待ち合わせな。じゃあな」
 忍は電話を切る。
輝子「なに?由美ちゃん?」
忍 「そう。明日、出かけるから」
輝子「デートかぁ、いいわねえ、若いって…。でも、冬休みだからって、少しは宿題も
 してね」
忍 「ははは…」
   照れ笑いの忍。

◆弥生駅
 いらいらしながら由美が来るのを待っている忍。
忍 「(時計を見て)…遅い」
 二十分後、由美が手を振りながらやってくる。
由美「あ、ごめーん。自転車が渋滞で」
忍 「ほう…自転車が渋滞ですか…それは大変でしたねぇ?」
 忍、疑いのまなざし。
由美「…あ、信じてないでしょ?」
忍 「そりゃあ、な。せめてパンクした、とかいう風に言えよな」
由美「お許し下せぇ、お代官様?」
 と、かわいらしく謝る由美。
忍 「じゃあ、何かおごれよ」
由美「ええー?ブーブー!」
 頬を膨らませて文句を言う。
忍 「当然だろ。さ、行くぞ」
由美「ちぇー」
忍 「ちぇー、とか言わない」
 歩き出す二人。

◆ 翌日の植物園
 駐車場、高級車の後部座席のドアを執事が開けて、そこから降りる瀬川真理。
執事「お嬢様、到着いたしました」
真理「ありがとうございます、宮内さん」
執事「お帰りの時は、私の携帯に電話をください」
真理「はい、わかりました」
 と、執事に軽く会釈し、植物園に向かい歩き出す真理。
真理「行ってきます」
執事「行ってらっしゃいませ」
 と頭を下げる。
◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆
 花を見ながらデート中の忍と由美。
由美「サッキーね…失恋したんだって。彼女って、思いこみが激しいから…本当は片思
  いなのよね」
忍 「ふ~ん」
由美「もう少し落ち着いて、周りをみれば良いのに…プライドだけ高くっても、何の役にも
 立たないわ」
◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆
 瀬川真理も花を見ている。
真理「…きれいな花ですわ…」
◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆
 同時刻、アルバイトでシンビジウムなどに水をあげているアンソニー。
アンソニー「ヘ~イ、すくすくと、育ちなよ…」
 アンソニーは奥に水遣りに行く。
 そこに通りかかる忍と由美。
由美「あ、この花きれーい」
 たまたまそこを通りかかる真理。
真理「まあ、本当に、きれいなシンビジウムですわね?」
由美「え?」
 由美が振り向くと隣に真理が。
真理「あ、申し訳ございません、勝手に相づちをうったりして」
由美「いいえ、別に…。(忍に耳打ち)…この花、シンビジウムだって…知ってた?」
忍 「全然…」
 首を横に振る忍。
真理「あの…」
 由美、真理をチラッと見て、
由美(M)「きれいな人…」
 思わず真理に見とれてしまう。
忍(M)「か…かわいい…」
 同じく忍も真理に見とれる。
由美「ムッ」
 由美、真理にみとれる忍に気づき、
由美「フン!」
 忍の足を思いっきり踏む!
忍 「いっててて~! …、な、なんばしよっとね?」
由美「ふーんだ」
 足を押さえる忍とむくれる由美を見て、
 微笑む真理。
真理「うふふ。そちらの方は恋人さんですか?」
 真理の言葉に照れたような由美。
由美「え…ええ…、う~ん、どうなんでしょう…」
忍 「なんだよ、その『どうなんでしょう』って…」
由美「だって、ねえ」
 はたから見ると単なるイチャつきである。
真理「うらやましいですわ、うふふ」
 クスクスわらう真理。
 さっきの忍の悲鳴を聞きつけてアンソニーがやってくる。
アンソニー「Oh、お客さん、大丈夫ですか~?」
忍 「え?ええ…まあ」
アンソニー「それならいいんですが…」
由美「すみませんね、このバカが」
忍 「おい、誰がバカだって?」
由美「あんた」
忍 「なんでやねん…悲鳴を出させたんは誰だっちゅうねん…」
由美「記憶にございませんわ♪」
 2人の会話にクスクス笑う真理とアンソニー。
アンソニー「You達、漫才コンビですか?面白すぎま~す」
由美「漫才?」
忍 「なんでやねん?」
  …チャンチャン。

◆街
 何物かが地面を隆起させながら地中を一直線に進んでいる。
 その隆起のせいで、交通事故が多発する!
 その隆起の向かっている先は植物園と水族館である。

◆植物園
 地震のような揺れが徐々に近づいてきて、皆、立っていられなくなる。
由美「きゃっ」
真理「な…なんでしょう?」
忍 「じ…地震か?」
由美「い、いや~ん」
アンソニー「じ、地震にしては…ストレンジでーす」

◆水族館前
 地面がひときわ高く隆起し、中から身長5メートルの怪獣・リングースが現れる。
 この怪獣、顔はいかにも怪獣らしいトカゲ顔であるが、6本足であり、身体を起こして、
 ケンタウロスのような形態になれる。
 そして空から等身大の宇宙人メオット星人カーズンも現れる。
 カーズンの顔は、昆虫のようであるが、頭頂部はドリルのようにとがっている。
 身体は細身である。
カーズン「いいぞ、よく成長したな、リングースよ」

◆植物園
 揺れがやむ。
アンソニー「揺れが、止まった…。み、皆さん、今の内にお逃げくだサーイ」
 アンソニーは客である忍たちを出口に誘導する。
 逃げ出す客たち。
アンソニー「お、落ち着いて、落ち着いて逃げてくださーい」
 忍達も、逃げ出す。

◆植物園駐車場
 植物園から出てきた忍たち、しかし怪獣はすぐそばの水族館の魚たちを食い漁って
 いる。
真理「あ…アレは…?」
忍 「…な…なんだよ…アレ…?」
アンソニー「リ…リアリィ?」
由美「うそ…」
 愕然とする忍たち。
カーズン「おや、また出てきたぞ、リングース、新しいエサだ」
 カーズンの言葉にリングースが振り向き、ムチのような舌を伸ばす。
由美「な、なんなの?エサって」
カーズン「聞け地球人共!貴様らはリングースの食料となるのだ!」
忍 「な、ふざけんな!」
カーズン「食え!リングース!」
怪獣「ギャウ~!」
 忍たちのほうに向かって歩き出すリングース。
怪獣「ギャ~ン!」
 そしてその舌を伸ばし人間を巻き取り、
男の人「た、たすけてくれ~!」
 その人を飲み込み、衣服を吐き出す。
 忍はそれをみて、ワイドショーで見たイメージと重なる。
忍 「…そうか!最近の神隠し事件は…こいつの仕業だな!」
 またもや人を飲み込む怪獣。
真理「う、…」
 その光景に気持ち悪くなる真理。
由美「あ、大丈夫?」
忍 「しっかり!」
 忍、吐きそうになる真理の背中をさすってやる。
真理「…す、すみません…」
 青ざめている真理。
男 「あ、自衛隊だ!」
 戦闘機が飛んで来て、リングースに攻撃を加えるが、リングースには効き目がなく、
 逆に尻尾で打ち落とされる。
 戦闘機、ビルに激突!
女 「そんな!」
 打ち落とした飛行機に向かいムチのような舌を伸ばす。
 そしてその舌でパイロットを巻き取り、飲み込む。
忍 「ひ、ひでえ…」
由美「……」
女性の声「勇者よ…私の声が聞こえる者よ…応えなさい…」
忍 「え?な…誰だ…?この声…」
由美「え?何言ってるの?」
女性の声「私の声が聞こえる者よ…」
忍 「聞こえないか?なんか女性の声がするだろ?」
由美「どんなの?」
女性の声「私の声が聞こえる者よ…」
忍 「どんなって…私の声が聞こえる者よ…とか…」
 忍は辺りを見まわすと、
真理「…はい。…確かに、女性の声が聞こえていますね…」
アンソニー「YES」
 真理とアンソニーは頷くが、
由美「はあ?」
 由美には声が聞こえないらしく、首をかしげる。
由美「そんな…声なんて、何もきこえないよ?」
忍 「え?」
 と、いってると、
カーズン「やれ」
 リングースが口から炎を吐く!
 忍たちの近くが爆発!吹き飛ばされる忍たち!
忍 「わああぁぁっ!」
由美「きゃああっ!」
 さらに、由美の吹き飛ばされた辺りが爆発!
由美「(消え入りそうな声で)し・・・しのぶ・・・」
 由美の周りも燃える!
忍 「由美!」
真理「そんな…!」
アンソニー「なんてこと…!」
 炎が引いてゆく…。
 忍は由美のいたあたりに急いで走る!
 しかし、そこに由美の姿は、無い。
忍 「由美?由美…由美~!」
 由美のいた辺りはもはや何が何だかわからないほどである。
忍 「由美…由美!」
 忍は必死で由美を捜すが、どこにも見当たらず、がっくりと膝を落とす。
忍 「うそだろ…由美が…そんな…」
 ふと目を横にやると、由美のイヤリングが落ちている。
忍 「…由美…くっ…」
 忍はイヤリングをギュッと握り締め、息を殺して泣く。

◆回想
 そのイヤリングは忍が贈った初めてのプレゼントで、由美に贈るときに照れ
 ながら渡している。
 もらった由美もうれしそう。そんな忍と由美との楽しかった日々が、
 ガラス細工のように音を立てて崩れて行く…。

◆駐車場
 わなわなと怒りに震える忍。
カーズン「ふふふふふ…」
忍「……由美…」
 忍、拳を力の限り握り締める。
忍「う…うおおぉぉっ!」
 忍は涙を浮かべつつカーズンに向かっていく。
カーズン「ふふふ」
真理「無茶ですわ!」
 カーズンのムチに打たれる忍。
カーズン「フン、身のほど知らずの下等生物めが」
 忍に何度も鞭打つカーズン。
カーズン「フハハ…」
忍 「うっ…くっ」
 倒れ伏す忍の額に、ひし形の紋章が浮かぶ。
忍 「ち…ちくしょう…!」
真理「これ以上、やられたら…あの方も死んでしまいますわ!」
アンソニー「NO…!」
忍(M)「…力…こいつを倒せる…力がほしい!誰か……俺に…俺に力を…俺に力を
 くれえぇ!」
 そのとき、忍の額の紋章が輝き出す!
真理「…平和を奪う侵略者だなんて…私、めったに怒りませんけれども…あなたを…許
 せません!」
 真理の額にだ円形の紋章が浮かび上がる。
アンソニー「冗談じゃナッシング!地球は貴様の物じゃないぜ!」
 アンソニーの額には、五角形の紋章が浮かび上がる。
忍「力よおおぉぉっ!」
 輝く3人の紋章!
女性の声「…待っていました、あなた達を…!」
 空から光が降り注ぎ、忍、真理、アンソニーを照らす。
女性の声「さあ、天空城へ来るのです…超勇者よ!」
3人「え?」
 そして光に包まれた3人は消える。
3人「うわあぁっ」
カーズン「なに?…消えただと?」


 この続きは次回・後半戦!で。一体、どうなってしまうのかぁ!?